ナカライテスク株式会社

企業名

ナカライテスク株式会社

企業ウェブサイト

https://www.ajinomoto.co.jp/

Q1. 細胞農業に参入された、もしくは参入検討されている理由を教えてください。

細胞農業(特に培養肉の実用化)は、世界の人口増に対する食糧安定供給、動物の疫病等の突発的要因による食糧の供給不安、食用動物の飼育で発生する呼気による地球温暖化など様々な課題を一挙に解決するための有効な手段であると考えています。 弊社は研究用試薬の製造販売を行っている会社であり、皆様から見ると、農業や食糧とは縁遠い存在であると思われているかもしれません。我々は研究用という限られた分野ですが、1998年より様々な細胞を育てるための培養液を開発、販売を開始し、2023年には合計300万本もの培養液を含めた無菌製品を販売するに至りました。 このように25年以上に渡って研究者の皆様の縁の下の力持ちとして培ってきた技術やノウハウを以って、前述の世界的な課題の解決の一助と成れるのではないかと考えています。また、細胞農業の実用化は一つの企業の得意技術だけで実現できることではなく、この取り組みにおいて弊社単独では何も実現できないと思っていますので、細胞農業に興味のある皆様が集まる細胞農業研究機構に入会させていただきました。

Q2. 貴社/貴機関の細胞農業取り組み領域をおしえてください。

細胞培養工程において使用する材料としての培養液の開発。

Q3. ご紹介可能な取り組み事例を教えてください。

・基礎培地の研究開発
・安価且つ安定的にBEEF細胞(Bovine Embryo-derived stem cell for Engineered Food または Bovine Embryo-derived Element Forming cell )を培養する培養液の開発(連携:株式会社Hyperion FoodTech)
参考リンク: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000124565.html
・培養肉開発メーカーなど、特定の研究や企業ニーズに対応したカスタムオーダー培地の提供

Q4. 細胞農業によって何を実現されたいですか?もしくは何を期待されますか?

当社が得意とする培養液の開発やカスタム調整液のノウハウを活かし、細胞農業の効率化およびその関連研究に貢献することで、食料供給や温暖化など、地球規模の課題解決の一助になることを期待しています。

Q5. その他、発信されたいメッセージなど自由にご記入ください。

弊社単独でできることは、極わずかだと考えています。オープンイノベーションで様々な課題解決に取り組みたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
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Cell Culture Media Customization Services & Food-grade DMEM (Prototype)