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マルハニチロ 細胞培養パイオニアのシンガポール企業、UMAMI Bioworks社とともに魚類の細胞培養技術の確立に向けた協業を開始次世代タンパク「細胞性水産物」の事業化を促進

JACAの参画企業でもある、マルハニチロ株式会社とUMAMI Bioworks Pte Ltd.(本社:シンガポール、CEO:Mihir Pershad)が協業発表のニュースが8/30に飛び込みました。

▶︎https://www.maruha-nichiro.co.jp/corporate/news_center/news_topics/16f94426327975c3cb281678a9896628.pdf

※Umami Meatsは2023年8月にUmami Meats(旧社名)からUmami Bioworksに社名を変更。新たな幹細胞生物学、機械学習、自動化を組み合わせて、最先端で費用対効果の高い細胞性水産物を生産し、水産業関係者が水銀、抗生物質、マイクロプラスティックを含まない海洋汚染から離れた、従来通りの魚介製品を安定して供給できるようにすることを目指している。

マルハニチロは、2021年8月以降、細胞培養における国内企業と細胞性水産物の共同研究開発に取り組んできている。技術面および法整備を含めた世界的な事業環境の変化を見据え、新たに海外企業との協業を図ることにより、研究開発体制の拡大充実と早期事業化への歩みを加速させるとしている。

UMAMI Bioworksは、シンガポールに本社を置くバイオテクノロジー企業で、魚細胞から魚肉を作る「培養魚」の研究開発の自動生産プラットフォームを構築。同社は、今年の5月に日本進出を発表。2023年9月以降、日本法人を立ち上げ、それに伴い、日本の消費者向けに「培養魚肉」を開発、販売するためにパートナー企業を探している。今回のマルハニチロとの協業は、日本企業との提携の第1弾となっている。

マルハニチロは今回の協業を通じて、UMAMI Bioworksの細胞培養プラットフォームとマルハニチロの水産サプライチェーンを活用し、細胞性水産物の普及に向けた取り組みを推進するとしている。