国内における細胞性食品のリスク評価及び管理方針に関する考え方(専門家案)」に関する意見募集の結果と、意見反映版の公表について

2025年9月7日

ご報告と背景

一般社団法人日本細胞農業研究機構(JACA)では、細胞性食品分野における日本国内での専門的知見の形成に資することを目的として作成した「国内における細胞性食品のリスク評価及び管理方針に関する考え方」(以下、専門家案)について、関連分野の専門家や実務者、消費者団体等の皆様にご協力を依頼し、より幅広い視点からのご意見を個別に募集(以下、準パブリック・コメントを実施)いたしました。

準パブリック・コメント実施の結果、お寄せいただいたご意見と、それに対するJACA の回答を総括資料に取りまとめました。また、いただいたご意見を反映した最新版の見解書(以下、準パブコメ版)をお知らせいたします。本活動により得られた成果物はページ下部にてダウンロード可能です。

募集方法

農林水産省フードテック官民協議会・細胞農業ワーキングチーム(WT)※の説明会における質疑の中でいただいたご意見に加え、消費者コミュニケーションや食品安全、バイオ産業等に専門性の高い方々へ個別に依頼し、ご協力いただける方に専門家案及び回答書を電子メールで送付し、ご返信いただきました。募集期間は2025年5月15日~6月20日です。

※7 月18 日時点で団体・個人合わせて82 名が参加

ご協力者・団体

国内: 個人8名、企業・団体11件
海外: 企業・団体8件

ご意見を募集した視点区分

安全性: 「食品」や「バイオ」分野の安全性の専門家の視点
開発者・産業: 最新技術や現場の状況を踏まえた開発・事業者の視点
消費者: 消費者により近い立場からの視点

ご意見数

総数: 272件(特段の懸念等がない旨の回答を含む)
国内: 166件 (うち、非公開を希望されたご意見 35件)
海外: 106件

ご協力者・団体 一覧

国内(五十音順)/海外(アルファベット順)

安全性:
唐木 英明 東京大学 名誉教授
鈴木 浩史 新潟大学 研究統括機構 講師
芳賀 猛 東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授
山内 啓太郎 東京大学 大学院農学生命科学研究科 教授
一般社団法人 日本組織培養学会 細胞培養基盤教育委員会
René Viñas UPSIDE FOODS, Corporate Toxicologist
片桐 秀樹 西村あさひ法律事務所・外国法共同事業 弁護士

開発者・産業:
井家 益和 株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング 顧問
長嶋 玲 大和製罐(株)先端技術研究所
村岡 仁 ZACROS 株式会社
一般社団法人 バイオインダストリー協会 Food Bio Plus 研究会
BlueNalu, Inc
Calisa Lim, APAC Society for Cellular Agriculture, Senior Project Manager
Hoxton Farms
Klaus Kienle, Food Brewer AG, Switzerland, Co-Founder and Chief Production Officer
Dr. Maya Benami, The Association for Meat, Poultry, and Seafood Innovation, Membership
and Development Associate
Noam Haba, Aleph-Farms, RA Director
Vipul Jain, Cellular Agriculture Ltd, Business Development Manager

消費者:
佐々 義子 特定非営利活動法人 くらしとバイオプラザ21

その他: 動物飼料(昆虫含む)の安全確保業務に携わってきた経験を基にした視点
藤谷 泰裕

※氏名及び所属等の表記は、ご協力者のご意向に基づいて記載しております。また、視点区分につきましても、ご本人のご判断によるものであり、必ずしもご所属や専門分野を反映したものではありません。

活動資料のダウンロードはこちら

準パブコメにて得られたコメントの総括はこちらからご確認下さい。

準パブコメ総括資料_FINAL

得られたコメントの全体はこちらからご確認下さい。

準パブコメで得たコメントと回答一覧 Appendix 1-3

得られたコメントに基づいて更新した見解書(準パブコメ版)はこちらからご確認下さい。

準パブコメ済版_国内における細胞性食品のリスク評価及び管理方針に関す る考え方(別紙1~4ver.)CLEAN