細胞性フォアグラ
Gourmey社の細胞性フォアグラ試食レポート
2023年11月、フランスのGourmey社 (以下、グルメイ社)をJACAの吉富代表が訪問しました。 グルメイ社は2019年設立のパリ拠点の細胞性フォアグラを開発製造するフードテックスタートアップです。細胞食肉スタートアップとしては、世界最大のシリーズAラウンドとなった4,800万ドルの資金調達を実施しています。(2022年10月時点) 今回の訪問目的は、彼らの開発する細胞性フォアグラの試食をすること。 ペースト状や調理前後のソリッドなフォアグラを、目の前で調理いただきました。
ペースト
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調理前
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切断面が大きいと、”フォアグラ”の香りを強く感じます。
まだ冷蔵庫から取り出して、常温に戻せていないのかもしれません。フォークを入れた感触は硬いです。見た目は白、ピンク、グレーのグラデーションです。レバーパテに近い色です。
香りは発酵した野菜のような、少し酸味のある印象です。ただ、コショウがのっているのでそのせいかもしれません。
フォアグラの独特な香りが、強すぎない程度にします。
上に載っている脂は黄色目で、植物性の脂と聞いています。
味は、舌に載せた時、一番最初に塩味がくる印象です。
食感はレバーパテにすごく似ていて、クリームっぽさと植物性の脂のなめらかさがあります。
食べていくと若干、舌にのこる粒子の感じがありますが、これは温度によってなくなるそうです。
口にいれると、フォアグラの味が広がり、先ほど感じた発酵した野菜の風味は感じませんが、フォアグラの味自体はそこまで強くありません。
後味は優しいフォアグラの味と、脂のまろやかさが口に残る感じがしました。
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脂の舌触りは温度の関係もあり少し粗めの印象でしたが、フォアグラの独特の香りがパテの時よりもしっかりと香っています。舌触りも柔らかく、本物の食体験に近いです。