Q: 知らないうちに流通して食べてしまうのが怖いです。食品表示は適切になされますか?

Q: 知らないうちに流通して食べてしまうのが怖いです。食品表示は適切になされますか?

A: 販売する際には食べたい人だけが選べるように、わかりやすい食品表示が必要です。

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細胞農業技術を使って生産されたことを示す食品表示の必要性

販売する際には食べたい人だけが選べるように、わかりやすい食品表示が必要です。また、消費者に理解した上で買っていただけるよう、細胞農業技術を使って生産されたことを何らかの形で示すことも検討していくべきでしょう。

細胞農業技術の発展と食材ブランド価値の両立に必要なこと

和牛細胞などブランド力を使った細胞性食品をどのように考えるべきか、という観点もあります。

世界では細胞性“Wagyu”を開発中の企業が複数あります。残念ながら、和牛の細胞を使ったからと言って、簡単に和牛のような味や香りが出せるとは限らないのがいまの細胞農業技術です(Q:「培養肉」の課題は?)。

「和牛の細胞を使った」として開発に踏み切る企業がいるのは、日本の食材のブランド力を期待してのことだと思います。

しかし、「和牛」という名前を勝手に使われてしまうのは、日本の畜産業が積み上げてきた価値に「タダ乗り」することになります。また、消費者の混乱を招く恐れがあります。

今後、ブランド価値のある食材の細胞を使った物をどのように呼ぶのかについて考えていく必要があると思います。